
インプラント治療を始める前にはいろいろと患者さんと確認しておくことがあります。
歯を失ってインプラント治療を希望されている方の全身状態や欠損になった原因、そのほかの歯の状態、喫煙習慣の有無、薬剤や金属に対してのアレルギーの有無について事前に確認が必要です。
患者さんが初診時に聞いてくる内容で多いのは治療費やその部位にインプラントができるのか?この歯を本当に抜かないといけなのか?といったことが多いので、その部分だけのお話で時間切れとなってしまうことが多いと思います。
しかし、本当に大事なことはその部位にインプラントをいれることではなくて、一生涯のうちにこれ以上歯を失わないようにすることですね。自分の歯で入れ歯なしに一生涯を終えることができればこんなにいいことはありません。
そこで私のクリニックではインプラント治療をご希望されてきた患者さんには2~3度のカウンセリングを行うようにしています。インプラント治療に入るまでに説明しなければいけない項目をチェックリストで表にして説明するたびにチェックをいれてもれなく必要事項についてお話をします。そのあと2カ月ほど口腔内のコントロールを歯科衛生士がしていきます。その間に自分の歯の手入れの仕方(歯ブラシやフロスの正しい使い方)や予防の知識を教えていきます。
歯を失うということは相当に口腔内状況が悪いのですから2か月間かけて口の中の虫歯や歯周病菌を極力減らしてからでないとインプラントの成功率も低下します。
限られたアポイントの時間内30~60分で虫歯や歯周病の原因や食生活、インプラントのさまざまな利点や欠点、メインテナンス方法、などなど症例の大きさにもよりますが最低2回はカウンセリングが必要です。
インプラント治療が成功を収めるかどうかは最終的には患者さんの日頃のケアと定期健診が確実に行えるかどうかや喫煙習慣が大きく関わっているので、正しい知識をお伝えするには歯科医師・歯科衛生士から共通の予防の大切さを何度もお伝えするしかないと考えています。