星野歯科駒沢クリニック

HOSHINO DENTAL KOMAZAWA CLINIC

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歯周病菌と認知症

20.10.18

星野歯科駒沢クリニックの星野です。

今朝はサンデーライブという番組で歯周病菌が認知症を起こしているという報道がありました。

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ある記事では

学術誌・Science Advancesに掲載された論文によると・・・
慢性歯周病の原因であるP. gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)という菌がアルツハイマー型認知症患者の脳内(上記で説明した「老人班」というシミの周り)から検出されたそうです。

このような関連性があることの正確なメカニズムはまだ見つかっていないということですが、この結果をもとに、神経細胞を破壊する働きを抑え、歯周病菌が口から脳へ入り込むのを防ぐ歯周病抗菌薬の研究がすでに進められています。

別の記事では
歯周病治療が、アルツハイマー病の進行を遅らせる可能性も

認知症の中で最も多い、アルツハイマー型認知症。

脳の委縮が特徴のアルツハイマー病によって起こる認知症のことで、症状はもの忘れなどの記憶障害や判断力の低下などです。


歯周病との因果関係については、まだわかっていないものの、動物実験の結果は、歯周病がアルツハイマー病の悪化因子であることを示唆しています。

人工的にアルツハイマー病にしたマウスの半数に歯周病を発症させたところ、歯周病のないマウスよりも認知機能が悪化。実験後に、脳に沈着したアルツハイマー病の原因とされるたんぱく質を調べると、歯周病のないマウスに比べて、歯周病マウスのものは重量で約1.5倍、面積では約2.5倍にもなっていました。

研究者は、口の中の歯周病菌や炎症のもととなる物質などが、血流に乗って脳に運ばれて何らかの影響を与えているのではないかと考察しています。


歯周病がアルツハイマー病を悪化させる要素ならば、歯周病の治療はアルツハイマー病の進行を遅らせる有効な手段になり得るかもしれません。

このようになんらかの因果関係があるので、歯周病の予防は大事です。

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