
星野歯科駒沢クリニック
HOSHINO DENTAL KOMAZAWA CLINIC
IMPLANT BLOG
星野歯科駒沢クリニックの星野です。
インプラントの長期的な経過は、治療を受けたときのお口の状態や顎の骨、噛み合わせ、日々のセルフケア、そして治療後のメインテナンスなど、さまざまな要因によって変わります。
今回は、当院で長年診療を続けている患者様の中から、1997年と2004年にインプラント治療を受け、現在も2本のインプラントを使用されている患者様をご紹介します。
最初にインプラント治療を行ったのは、1997年8月。
右上5番にインプラントを埋入しました。
それから約7年後の2004年2月には、右下7番にもインプラントを埋入しています。
つまり、最初のインプラント治療から2026年現在で約29年、2本目のインプラントも約22年が経過しています。
こうして治療当時のデンタルX線写真と現在の写真を並べてみると、約20年、約30年という時間の長さを改めて実感します。


約30年前の治療記録と現在の状態を比較できることは、長期間インプラント治療に携わってきた当院にとっても、とても貴重なことだと感じています。
続いて、2004年2月に埋入した右下7番のインプラントです。
こちらも2026年現在で約22年が経過しています。


右下7番は奥歯にあたるため、日々の食事でしっかりと噛む役割を担っています。
こちらも現在まで継続して使用されています。
今回の症例で、私が特にお伝えしたいのが治療後のメインテナンスについてです。
この患者様は、インプラント治療を受けて終わりではなく、その後も長年にわたって定期的なメインテナンスに通ってくださっています。
インプラントは人工の歯なので、むし歯になることはありません。
しかし、インプラントの周囲には天然の歯と同じように歯肉や顎の骨があります。
そのため、インプラントの周囲にプラークが蓄積すると、炎症が起こることがあります。
また、噛み合わせの変化や上部構造の状態なども、長期間使用していくうえでは確認しておきたいポイントです。
だからこそ、毎日のセルフケアだけでなく、歯科医院で定期的にお口の状態を確認することが大切です。
今回の患者様が長期間インプラントを使用できている背景には、治療そのものだけでなく、患者様ご自身が長年にわたってメインテナンスを継続してくださったことも大きいと考えています。
インプラント治療というと、「手術をして人工の歯を入れる」というところに目が向きやすいと思います。
しかし、私が長年インプラント治療を行ってきて感じるのは、インプラントは治療後の時間の方がずっと長いということです。
今回の患者様の場合、最初のインプラント治療から約29年。
その間、生活環境やお口の中の状態も変化してきたはずです。
そのような変化がある中でも、定期的にメインテナンスを行い、インプラントだけでなくお口全体の状態を確認していく。
その積み重ねが、長期的にインプラントを使っていくためには重要だと考えています。
今回の患者様のように、長年にわたってメインテナンスを続けながらインプラントを使用されている方を実際に診療できることは、私たちにとっても大きな財産です。
これからも、患者様ができるだけ長くご自身の歯やインプラントで食べることを楽しめるように、治療だけでなく、その後のメインテナンスまで大切にしていきたいと思います。
症例概要
患者様:同一患者様
右上5番
治療内容:インプラント埋入および上部構造の装着
埋入時期:1997年8月経過:約29年(2026年現在)
現在の状態:現在も使用
治療期間:4カ月
回数:8回
メインテナンス:治療後、定期的なメインテナンスを継続
右下7番
治療内容:インプラント埋入および上部構造の装着
埋入時期:2004年2月
経過:約22年(2026年現在)
現在の状態:現在も使用
治療期間:5カ月
回数:8回
メインテナンス:治療後、定期的なメインテナンスを継続
費用:いずれも当時の記録が確認できないため不明。
主なリスク・合併症:
インプラント治療には、手術後の痛み・腫れ・出血、感染、インプラント周囲炎、インプラント体や上部構造の破折・脱落、噛み合わせの違和感、神経損傷などのリスクがあります。治療後も適切なセルフケアと定期的なメインテナンスが必要です。
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