星野歯科駒沢クリニック

HOSHINO DENTAL KOMAZAWA CLINIC

インプラントブログ

IMPLANT BLOG

インプラントと喫煙の関係

2026.09.28

星野歯科駒沢クリニックの星野です。

インプラントの相談で、喫煙されている方から、

「タバコを吸っていますが、インプラントはできますか?」

と聞かれることがあります。

この質問に対して、私は基本的に、

「インプラントをするのであれば、まず禁煙を考えてください」

とお伝えしています。

喫煙している方のインプラント治療を実際に行ってきた中で、治療後にインプラントが抜けてしまったケースをこれまでに見てきたからです。

もちろん、喫煙している方がすべてインプラントを失うわけではありません。

ただ、せっかく時間と費用をかけて治療をするのであれば、最初から分かっているリスクはできるだけ減らしておきたいと思っています。

喫煙するとインプラントに何が起こるのか

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、骨とインプラントがしっかり結合することで機能します。

この治療では、手術後に傷が治り、インプラントと骨が安定していくことが重要です。

ところが喫煙はこの治癒の過程に影響します。

喫煙によって血流や組織の治癒に悪影響が生じることが知られており、実際に喫煙者ではインプラントの早期失敗が増えることが報告されています。

特に気をつけたいのが歯周病で歯を失った方です

私が特に慎重になるのは、歯周病が原因で歯を失った方で、現在も喫煙されている場合です。

歯周病で歯を失ったということは、これまでのお口の中で歯周病が進行する環境があったということです。

そこに喫煙というリスクが加わると、インプラントを入れた後も同じような問題が起こる可能性があります。

そのため当院では、歯周病で歯を失った方で現在も喫煙しているという方の場合、

すぐにインプラントを入れることは基本的に考えていません。

まずは歯周病の状態を確認し、お口の中を整えること。

そして、禁煙について考えていただくこと。

インプラントの話は、それからだと考えています。

「今まで大丈夫だった」は、これからも大丈夫とは限りません

喫煙されている方から、

「今までタバコを吸っていても、特に歯の問題はありませんでした」

と言われることがあります。

確かに、喫煙していてもインプラントが長期間問題なく使えている方はいらっしゃいます。

ただ、インプラント治療では、一人ひとり条件が違います。

タバコを何本吸うのか。

歯周病の状態はどうなのか。

残っている歯はどのくらいあるのか。

セルフケアはできているのか。

噛み合わせに問題はないか。

こうしたことによっても状況は変わります。

だからこそ、

「タバコを吸っているけれど、あの人はインプラントが大丈夫だった」

という理由だけで、自分も大丈夫だと考えるのはおすすめできません。

私が禁煙をお願いする理由

私が禁煙をお願いするのは、喫煙されている方を責めたいからではありません。

インプラントは、治療費もかかりますし、手術も必要です。

それだけの治療をするのであれば、できるだけ良い条件で治療を受けていただきたいと思っています。

そして、インプラントを入れた後も、できるだけ長く使っていただきたい。

だからこそ、

「インプラントを入れてから考える」

のではなく、

「インプラントを入れる前から、お口の環境を整える」

ことを大切にしています。

禁煙も、その一つです。

喫煙しているから絶対にインプラントができない、というわけではありません

ここは誤解してほしくないところです。

喫煙している方すべてに、

「インプラントは絶対にできません」

とお伝えしているわけではありません。

喫煙量や歯周病の状態、残っている歯の状態などには個人差があります。

また、インプラント治療を希望される気持ちも人それぞれです。

そのため、最終的にはお口の中を診察し、検査をしたうえで判断します。

ただし、喫煙によってリスクが高くなることを説明したうえで、それでも治療を希望される場合には、その点を十分に理解していただく必要があります。

少なくとも当院では、「喫煙していても、とりあえずインプラントを入れましょう」という考え方ではありません。

まず禁煙を含めて、できるだけ良い状態をつくってから治療を考える。

それが基本的な考え方です。

インプラントを長く使うために

インプラントは、歯を失ったところに人工の歯を入れて終わり、という治療ではありません。

治療後も、インプラントの周囲や残っている歯の状態を確認し、定期的にメインテナンスを行っていく必要があります。

特に喫煙は、インプラント治療後のリスクにも関係します。

「入れたインプラントを、できるだけ長く使ってもらう」

そのために何が必要なのかを、治療前から一緒に考えたいと思っています。

喫煙されている方でインプラントを検討している場合は、まず「インプラントができるかどうか」だけを考えるのではなく、禁煙を含めて現在のお口の状態を見直すところから始めてみてください。

せっかくインプラントを入れるのであれば、その先もできるだけ長く、食事を楽しんでいただけるように。

そのための準備も、インプラント治療の一部だと私は考えています。

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